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【試乗】プジョー・308 SW Allure BlueHDi / 508 SW GT BlueHDi
Posted: 2016年8月 7日 17:51 インプレッション

★308 SW アリュール BlueHDi
なるほど、プジョーというのはこういう車なのだな。

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プジョーといえば「猫足」、ただ10年くらい前に「猫足はもう昔」(要するにドイツ車かなんかを意識してガチガチになった)と言われたのを聞いた気がするけれども、これはアタリがソフトでしなやかで、アンジュレーションのある路面なんかではふわふわと心地良く揺れる、ストローク感のあるスムーズな乗り味である。

これがいわゆる「猫足」なんじゃろうか。

***
ドライビングインターフェースで言うと、反時計回りに振れるタコメーターに写真では面食らったけれども、意外と実際触れてみると違和感はないものだね。

ただ、極端に径の小さいハンドルなんかは508も含めて現行車のプジョー特有の部分なんじゃろうか。
最近の車のハンドルは元々徐々に小径になっていってはいるけれども、プジョーのハンドルは一際小さい。

これは試乗程度では慣れないというか、そもそも車のドライビングポジションを決定するにあたってハンドルというのはある意味計器類を隠す「障害物」でもあるわけで、ステアリングの位置やデザインというのは計器類の配置とも密接に関係する。

308の場合、この極端な小径ステアリングはホンダのマルチプレックスメーターみたいにやや視点の高い位置に置いた小径のメーターの視認性とのトレードオフポイントなんだろうか。

昔の族車なんかがこういう小径ステアリングを好んで付けていたが、日本人にはそういう趣と捉えられかねない部分でもある。

シートはクッション感はあるんだけれども、なんかサイズ感が足りないような気がする。
肉厚なクッションのもこもこした座り心地が特徴のシートだが、その反発力のせいだろうか。

ドラポジ自体は独特なハンドルやシートの感触の割にはフツーなんだけどね。

***
エンジン。

1.6リッターディーゼルである。

120馬力/300n・m、一昔前なら2倍程度の排気量があって初めて出せたようなパワー。
このクラスのディーゼルは輸入車でもすでにBMWミニにもあるものの、ミニのようなプレミアムレンジではなく、量販の戦略モデルに搭載されるという意味でその意義は大きい。

ただ、1.6リッターって辺りは如何にも輸入車だけど。

ドライブフィールで考えると、意外と数字ほどのパワー感は無く、Cセグメントの車としては平均的な動力性能に感じる。
そういう意味ではアクセラの1.5リッターの方がパワーでは1割ずつくらい劣る割には、アジリティという意味では上だろう。

だがこのクラスでブルーテック、いわゆる尿素還元装置を付けてきた辺りにひとつの売りがあるようで、プジョーのディーゼルは圧縮比が最近のディーゼルとしてか結構高い(17ある)。

つまり、これは明らかにエンジン本体では完全燃焼を意図してPMを減らし、トレードオフで発生するNoxをブルーテックに投げているというのを意識しているようで、この辺りはコストダウンを意識してブルーテックを使わないメーカーとは明確に方針が異なる。

従って、DPFが付くようになって以降のディーゼル車で頻発している、スス絡みのトラブルに関しては、その信頼性に自信があるとのこと。

しかしそういう高圧縮比なディーゼルの割にはディーゼル感の薄いサウンド・フィーリングでもある。

***
ドライバビリティの点ではフツーである(笑

いや、この辺りは日本では外車イコールの存在と言っていい、ベンツとVWが異様に軽いだけだと思うけど。

★508 SW GT BlueHDi
こっちは2リッター。但しGTなので、ちょっとスポーチーなグレードでもある。

***
やはり大衆モデルで華のあるデザインを取り入れている308と比べれば、508は基本シックであり、トラディショナルである。
そしてややシートが大ぶりで、そういう点での感触は流石に508の方が良い。
あとなんとなくウエストラインがこっちの方が低い気がする。

それ以外は基本的なドラポジの設計なんかは共通性が高いので、運転するにあたってはどっちがどう、というのは無い。

***
スポーツグレードというと、ボルボのRデザインなんかは明確に硬く、外車のスポーティはゴツいという印象を持っていた上、しかも先にも言った通りプジョーって一時期猫足を捨てたなんて聞いていたものだから、そういうメーカーのスポーツグレードとはどんなものかと思っていたけど、確かに先に乗った308と比べれば多少硬くてしっかりしている、けれども深くストロークした時のしなやかさは308とほぼ同等という感じで、バリバリにスポーツを意識するほどでもない。

勿論、車格も違うわけだから、例えば同等のグレード比ならより上級となる508は308より更に柔らかいのかもしれないし、車格を問わず元々プジョーの味付け自体がそういうものかもしれない、ただその点は流石に比べられなかったので分からない。

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エンジンの方のパワーフィールはこちらは明らかにパワー感がある。

308の1.6リッターと違って、2リッターは180馬力/400n・mというスペック自体はこのクラスの平均レベルだが、2000〜3000回転辺りのパワーバンドの伸びが良い。

自分がちょうどこのクラスの車に乗っているわけだけど、全体的に線の細い回り方をするマツダと比べると、外車勢は基本的にこの辺りはパワー重視である。

ただ、ターボラグみたいな明らかにドライバビリティを損なうポイントは無かったものの、エンジン・トランスミッション・アクセルの連携がややイマイチ?という感じのショックが出ることがあったのは気になるが。
(アクセル踏んだ瞬間に唐突にギアが1つ下がるような感じ)

★まとめ
この2台、まあ見た目独特な部分はあるけれども、基本的な部分では奇をてらうような部分はなく、非常に良くできている。

テレマティクス関連がいわゆるマルチ仕様の割りにはナビが何故かオプション扱いでしかも異様に値段が高い(20万もする)とか、これは名目上の値段を下げるためなんじゃろうか的な妙な部分はあるけれども、C~Dセグメントの戦略的モデルとしての商品力は高い。

特になんだかんだ言ってアタリの優しい乗り味なんかは如何にも日本人好みな感じで、イメージよりは(或いは最近は)ソフトになってきているとはいえ、まだその辺りをビシっと仕上げる傾向のあるドイツ勢よりも本来は日本に向いている感じがするんだけどね。

まあ後はディーラーさんがやる気を出してくれるかどうかってところじゃね?

プジョーって販売店がヤナセ系列だから、やっぱりこういう安い車はあんまり売る気が無さそうな感じがするし。

***
後個人的にはオーバーヘッドコンソールの警告灯がお気に入り。
(330セドリックとかみたいの)

外車はこういうワンポイントデザイン多いよね。

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