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意外とこういうのは欧米のほうがエグいよね
Posted: 2014年12月 9日 20:05 自動車

パリ市長、20年までにディーゼル車の一掃目指す 自動車依存から脱却
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6141607

・・・皆さん割りと誤解しておられるけれども、「世界一厳しい」と言われる日本の平成21年新ポスト長期規制対応車でも、ガソリン車の平成17年規制に通っている大多数の車と比べると、排ガスは実際のところ実質的には結構汚い。

これは結局基準値を見てみれば分かる点であって、ガソリン17年規制はCO1.15g/km・HC&NOx0.05g/km、ディーゼル21年規制はCO0.63g/km・HC0.024g/km・NOx0.08g/kmとなっているので(PMに関してはガソリン車は実質野放し状態なので省略)、規制値だけ見ると一長一短程度・ディーゼルもガソリン並みの規制が掛けられているとも言えるけれども、ガソリン車には低排出ガス車認定制度というものが存在するわけで、それの規制値75%削減を通過する車と比較するとこういうことになる。

ガソリン/ディーゼル
CO:1.15/0.63
HC:0.013/0.024
NOx:0.013/0.08

少なくとも現状排ガス規制で規制対象となっている成分で比較しても、一酸化炭素についてはディーゼル車有利ですが、炭化水素は約2倍・NOxに至っては6倍にもなるわけです。

これは日本の規制での数値ですが、ヨーロッパのユーロ5・6辺りの現行規制も同傾向です。

そして、そういうガソリンと比べて甘い規制であるにも関わらず、多額のコストを掛けなければこの規制に通過できないのがディーゼル車なのです。

これでも、RVブーム全盛期だった20年前の平成6年規制と比較すればNOxなんかは9割減くらいなんですが、日本の場合は元々欧州のような温暖化・酸性雨対策というよりは、光化学スモッグなどに代表される公害対策の方を重視している側面があるので、ディーゼル車の規制は従来から段階的に強化されているなど元々厳しく、政策的にガソリン有利なんですよね。

***
そして、そういう公害対策という意味ではディーゼル車比率がガソリンを凌ぐレベルになってしまっている欧州では、そういう意味で一部の交通密集都市ともなると日本以上に深刻な状態とも言えるわけで、そういう発言が飛び出してくるわけです。

まあ日本でもすでに旧式のディーゼル貨物は大都市圏では登録はおろか、乗り入れすらできませんが。

ただ、欧州の場合は90年代くらいまでは日本と比べると排ガス規制がかなり甘かったはずで、特に80年代半ば頃までは国によってはもうその当時でも日本の乗用車ではあり得なかった(貨物車では場合によっては平成9年頃までは存在してたけど)触媒レス車が割りと大手を振って存在していたりしてるので、その辺りの車種の淘汰も重要なことではないかと思うのだけれども。

***
ちなみにCO2云々というのも、これは実際のところ排出量の多少はほぼ燃費に比例する面があるので、「ディーゼルは二酸化炭素の排出量が少ない」と言ってもそれは単に「ガソリンと比べて燃費がいいから少ない」程度のものなので、燃費の値が同程度の車ならほぼディーゼルもガソリンも排出量には差がありません(むしろガソリンの方が少ない場合もある)。

そういうせいか、ユーロ6以降の規制が完全施行された場合、日本並みにディーゼルエンジンの開発・販売コストが増加するという推測もあり、その場合は欧州のディーゼルブームも終息するとも考えられています。

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