NISSAN / CV36 BRAKE SYSTEM
CKV36対向キャリパー流用
V36型スカイラインクーペ(CKV36)では、タイプS系のグレードに曙ブレーキ製の高性能ブレーキが奢られました。
ブレーキが貧弱と言われるG50系に、そのブレーキを丸ごと流用してしまおうという算段。
事のはじまり
G50系のブレーキはとにかく貧弱とよく言われます。
それもそのはず、ノーマルブレーキのスペックは フロントがフローティング2ポッドキャリパー+Φ280mmローター、 リヤがフローティングキャリパー+Φ292mmローター。 つまり純正15インチに収まるギリギリのサイズしか与えられていないわけです。
単純なスペック的な面で見れば、なんと車重で500kgは軽いHCR32や、やはり200〜300kgは軽いCZ32とほぼ同スペックとなります。
当時の法規的に現在のような19インチや20インチといった超大径ホイールは 純正では認可が下りていなかったため採用出来なかったということもありますが (スカイラインGT-RやGTOなどはそれらの認可が下りるごとにホイール・ブレーキを強化していった)、 まあ使えたとしても当時のセダンでそのようなホイールは使われなかったことでしょう。
それでも280馬力+1.9tの車重を誇る車であるだけに、 一応ノーマルの仕様の範囲内で目一杯のスペックは奢られてはおり、 実際スペックなりにはキチンと効いてくれるブレーキではあるのですが、 それでも純正15インチホイールに収まるブレーキでは限度があるというもの。
とりあえず、強化の基準としては以下のような物を定めていました。
- 十分な信頼性・性能を持っていること
- フロント対向4ポッド・リヤ対向2ポッド以上のキャリパー
- フロント355φ以上のローター
- 18インチホイール(LM)に収まること
このスペックを満たそうとした場合、 社外品であれば355ローターなどはほとんど汎用品に近いような定番サイズであり、 各社よりどりみどり、しかし「社外品」としてリリースされているものでは大変高価なものが多くを占めるので、 コスト的にペケ。
では純正流用となると、ニッサンはトヨタなどと比べるとブレーキスペックを前面に押し出す傾向が薄いため、 当時の印象では「ニッサン車のブレーキは弱い」というイメージが強く、 ニッサン車からの流用という点ではGT-Rのような例外を除いてあまり候補には入れてなかったのですが、 当時のニッサン車というのはとにかく部品の汎用性が高いことで有名で、 スカイライン・Z・シルビア辺り、またVIPカーの世界でもセドグロ・シーマ等でも、 それらの車から部品を融通しあって流用することが普通に行われています。
当初は漠然と「brembo」と「GT-R」の看板に惹かれて R32〜34ブレンボ辺りを考えていたわけですが、 そもそもどのクルマにしてもどういうスペックのブレーキを持っているかは知らなかったので。 まずは調査を開始するわけです。
