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後席エアバッグ
Posted: 2021年1月28日 23:19 自動車

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メルセデス・ベンツ、新型「Sクラス」を日本導入 世界初「SRSリアエアバッグ」採用で後席の安全性向上
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1302930.html

「後席エアバッグ」という機構そのものは世界初ではない。
世界で初めて後席エアバッグを実用化したのは我らが日産で、93年にプレジデントに採用している。

ただ、プレジデントのときは「後席左側」のみの設定だったので、「後席両側」に設定するのは「世界初」ということになる。

とはいえ、技術的には何ら難しいことの無いと思われる後席エアバッグ、何故全く採用例が無いのかは色々考えられるとは思うが、単純にエアバッグの性格を考えた場合、前突の安全性は元々前席に比べて後席は極めて高く、重要度は低いからであろう。

また、どうしてもエアバッグモジュールを前席背面に配置しないといけないという、構造的な制約も考えられる。

80年代後半あたりからエアバッグ機構が普及しだした頃はエアバッグモジュールも巨大で、運転席に配置すればハンドルのセンターパッドは巨大になり、プレジデントが後席エアバッグを採用したときも助手席の後ろに大きく出っ張った作りになっていた。

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それから比べれば現代のエアバッグモジュールは実に小型になっており、エアバッグモジュールが最も目立つであろう運転席にしても、センターパッドはともすればエアバッグが無いハンドルと大差がないほど、驚くほど小型になった。

また、後席エアバッグがプレジデントに採用されたときは、助手席の機構にも大きな制約が掛かった。

理由としては「エアバッグの実効性」の問題であったとされ、エアバッグという機構は機構と乗員の位置関係が正しくなければ効果が大きく落ちるどころか危険ですらあるので、その位置関係を狂わせてしまう助手席のリクライニングやスライドに制約が掛かったのである。

これは正直言えば運転席だって実は同じではあるのだが、この辺りベンツがどう対応しているのかが非常に見ものと自分は考えている。

まあ、エアバッグという機構は運転席・助手席・サイド・カーテン辺りは一通り普及し、ニーエアバッグもそこそこ認知度が上がってきたものの、その他にもサブマリン現象防止のための座面エアバッグや、200系マジェスタのみしか採用実績のない後席センターエアバッグなど、作ってはみたものの一向に採用が進まないものも多い。

この後席エアバッグという機構、恐らく流石にここまで求められるのは高級車が中心となろうが、今後一般化していくかも見どころのひとつである。

***
ちなみにプレジデントでは後席エアバッグは助手席エアバッグとの同時装着が不可能であった。

恐らくコレはコストか電装系的な制約があったのだろうと思われるが、当時「左側のみ」となったのは、「両側」も出来ないこともなかったのだろうが、上記のエアバッグの実効性の問題による制約や、単純に前席のエアバッグの装着が難しくなってしまうという問題も少なくないのではないかと思われる。

それだったら、日本的な観点・そもそもの車の性格からすれば、席順は「後席左側>助手席」となるので、助手席に不便を強いるのは大した問題ではなかったものと思われる。

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