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エスカレード
Posted: 2020年2月11日 21:19 自動車

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アート&サイエンス時代の訳の分からない尖り方が消えて、かなり保守的なデザインになったな。
でもキャディはこれで正解だと思う。

結局、アート&サイエンスの時代でどんなユーザーが取り込めたかといえば、一言で言えば「エスカレードしか売れなかった」としか言いようがないし。

しかもその売れ方というのは、肝心のアート&サイエンスとは関係ないところで売れていたのだから始末が悪い。

もちろん、あんまりにも保守過ぎることがかつてのキャデラックの「60代から老衰死者まで」と言われるくらいのユーザーの超高齢化を招いたことにも違いないので、その辺りはさじ加減だと思うけれども、少なくとも新規の若年層ユーザーを全く掴めなかったという意味では、デザイナーのオナニーよりは保守的でもわかり易さを重視する方が余程良い。

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ただ内装に大々的にOLED(有機EL)ディスプレイを使うのは、ちょっと疑問かな。

勿論、「いつかは通る道」として液晶からOLEDへの転換、或いは挑戦というのは必須だと思うので、いつまで経っても「疑問だ」とは言っていられないのも事実だけれども、でも技術的には自動車に大々的に液晶が入り込んできたときほど「枯れた」ものではないから、現在分かっている知見を元に自動車部品として使用を試みるのは、かなりチャレンジング。

OLEDの良い面だけ見ればこれは素子自体が自発光する性質のパネルなので、黒は完全な黒(=消灯)での表現になるから、例えば夜間のメーターの視認性改善には抜群に効果がある。
(つまり、液晶特有の暗所で黒いはずの部分が白浮きしてくるのが無い)

そういう意味で、自動車に必要な安全性の確保は勿論のこと、高いコントラスト比を活かした闇から浮き出るような描画というのはOLEDならではのものなので、新しい価値観の想像には実に相性がいいのだけど。

ちなみに照明としても使える(笑

ただ、デメリットの部分を見ると、年々飛躍的に改善しているとはいえ、OLEDには耐久性という大きな不安点が有り、しかもこれはある意味ではパネルではなく素子毎に考えないといけないという、やっかいな一面なのだ。

どういうことかといえば、同じような画面を延々と表示することでブラウン管の焼付きのように表示していた情報の残像のようなものが残るんだけど、OLEDの場合は焼付きではなく、その表示部分の素子だけが偏って消耗するんだよね。

つまり、OLEDというパネルはブラウン管と同じような弱点があり、テレビなどではほぼ問題にならないけれども、計器類や案内表示のような用途とは相性が悪く、そういう意味で自動車用途にはあまり向いていない。

自動車という機械はスマホは勿論、テレビとかと比べても更に実稼働時間は短いシロモノだけれども、それでも5年くらい経過すれば結構この辺りのダメージは蓄積すると思うんだけど。

この辺りの耐久性評価をキャデラックがどうしているかなんだけど、たぶんほとんど考えてないんだろうな。

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