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【試乗】ホンダ・CR-V ハイブリッドEX
Posted: 2019年5月 6日 16:51 インプレッション

95年に登場したホンダオリジナルのRV車、いわゆるクリエイティブ・ムーバーの第2弾モデルであり、当初からシビックをベースとしたモノコック+4独サスの現在のクロスオーバーSUVそのもののモダンな素性を持った、現在のヴェセルポジションの車であった。

折しも時代は前年に登場したRAV4がそれまでのCCVモデルとは全く異質の成り立ちを持ってデビューし、その圧倒的な乗用車感覚から大ヒットとなった直後の登場であったので、同じようなコンセプトを持って登場したCR-Vもまたホンダの屋台骨を支える大ヒットモデルとなる。

とはいえ当時はRAV4の成功例が出てきていたとはいえ、まだ今のような「クロスオーバー」という発想が薄く、「都会派」の代表格であったエスクードですらラダーフレームに(後輪)リジットアクスルの足回り、ランクルなどの典型的なモデルと比べれば多少は丸みを帯びた程度スタイリングと、今から思えばほぼCCVモデルを軽く手直しした程度の車が「乗用車らしい」と持て囃されていたわけであり、評価基準もそういう車ができることがベースとなっていたわけである。

そのため、力強いスタイリングと乗用車同様の取り回しは評価が高かった一方、今と違い万人が意外とキャンプを始めとするアウトドアに活用することも多かった当時、こういうところもほぼ乗用車同様の貧弱な悪路走破性がやり玉に上がる事が多かった初代&2代目。

そのうちRVブームが過ぎ去り、コテコテのCCVモデルの失速と、それと入れ替わるように登場したクロスオーバーSUVの開祖ハリアー、そしてそれに続くBMW・ポルシェのSUV参入で一気にこのジャンルの「乗用車化」が進んだわけである。

それを横目に見てたのか、3代目(いつもホンダは3代目で突然変わる)は野性的でカジュアルなCCVスタイルから、ハリアーのような都会的なクロスオーバープレミアムSUVに大転換したわけである。

CR-Vの性格からすればこれは大正解だと思うのだが、初代・2代目に懲りた、或いは乗り換えで上級移行を図ったユーザーの取り込みには残念ながら失敗したわけで、ハリアーは高級車として指名買いされるほどのブランドになったのに対してCR-Vのセールスは基本的に右肩下がり、クロスロードやMDXのような他のSUVモデルが尽く失敗したため命脈としては日本では4代目まで続いたものの、4代目の頃に登場したCセグメントでお手頃なヴェゼルが人気モデルに成長したことで、ここで一旦日本市場からは撤退することになる。

とはいえアメリカを始めとする海外市場ではCR-Vはブランド化しており高い人気を誇っていたので、当初海外市場専用として5代目は登場している。

しかしながら、ヴェゼル一本ではやはり心許ないとなったのか、18年半ば、再び日本市場にも投入されることとなった。

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基本的には3代目以来の都会的でありながらも力強い、ホンダとしてはなかなか見られるプレミアムなデザインが更にブラッシュアップされていてとてもかっこいい。

ガソリンでもFFで330万から、ガソリンに遅れて登場したハイブリッドはいきなり400万という高価なプライスタグは、初代の無い無い尽くしとはいえ200万を切るところから始まった頃から見ればまるで違う車になったようにも思えるが、そもそも大きな方向転換を行った3代目から非常に高級感あるプレミアムSUVとして非常に良く出来ていた車なので、この値段は妥当と考える。

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ドライブトレインはアコードのi-MMDを移植したもの。

区分的にはトヨタのようなシリーズ・パラレル併用型のハイブリッドということになり、基本はシリーズハイブリッドとして走行するが、高出力が求められるときはパラレル制御、また高速巡航時には純ガソリン車としても走行するのはトヨタと同じに見える。

しかし構造的にはかなり特異な設計で、THSのような動力の分配装置は持っておらず、走行装置としてのエンジンとモーターは独立しており、エンジン・モーターともに駆動は基本直結のみとなるため、一定以下の速度域では動力源としてはエンジンが事実上使えないような構造で、その気になれば発進からエンジンのみでも一応走行ができるよう作られているトヨタのソレと全く異なった構造になっている。

そのため基本的な走行フィールはEVそのものと言ってもいいのだが、元々「必要にして十二分」程度のパワーしか与えられていなかったアコードと比べても更に重いボディであることも手伝って、電動らしくレスポンスよくスロットルには反応するけれども、電気自動車的なビッグトルク感は薄く動力性能は車格なりという感じ。

また、パラレル制御やエンジンのみでの走行への変遷に関しても、全くその切り替えはわからないほどスムーズ。

そういう意味では「いかにも」な走行フィールは持たない車とも言える。

4駆はハイブリッド車にありがちな副駆動輪はモータードライブになるものではなく、従来同様リアルタイム4WDで前後の駆動配分を行う形になっているので、特に変わったところはない。

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シャーシの方はドタドタとした重さを感じた3代目からすれば、非常に軽快な走行フィールとなった。

少なくとも、如何にも重いタイヤを履いてますという感じのバネ下の重さ感は払拭された。

しかし、姿勢変化自体は少なめでバネは結構締め上げられてそうな感じなのに、妙にダンピングが弱くて、コシが無く揺れの周波数の速い、ぽよんぽよんとした乗り心地である。

これはこれで重量のあるSUVとか、或いはプレミアムな車の走りと考えるとなんか物足りないんだけど、最初に感じた「車格を感じさせないスポーティさ」を意識したんだろうか。

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レジェンドから始まったスイッチ式のシフト。ハイブリッド専用。
「意識だけ高い系」の皆様に大不評のプリウスタイプとは全く違うパターン。

一応、従来のシフトレバー同様PRNDの4ポジションが上から並べられており、またRは誤操作防止のためにこれだけ押し込む方向が逆になっているなど、一応人間工学を意識している感じはあるけれども、慣れが必要だよね。
少なくともブラインド操作は無理だ。エアコンと違って早々に触らないけど。

ちなみにパドルシフトはシーケンシャルモードではなく回生ブレーキのレンジセレクト用。

しかし何故か加速モードに入ると標準レンジに強制的に戻されてしまうので、ワンペダル的な運転には使ってほしくないようだ。
(最も効き自体も最強モードにしてもガソリン車の2速のエンブレくらいの効きである)

なお、この「パドルシフト」を活用して回生エネルギーの回収に努めると、回生だけでもかなりバッテリーは速やかに充電ゲージが上がっていくこと、また意外とエンジンの掛かる頻度が高いことを考えると、バッテリー容量はかなり少なめなようだ。

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液晶メーター。

何故かF31前期のグラフィカルデジタルメーターを思い出してしまった。
全面液晶メーターなんて最近良く見るのに。

とはいえ、この手のメーターはどういうデザインをされてもあんまり感動が無いのは、やっぱりレパードのメーターを幼少の頃に飽きるほど見ていた反動か。

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