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クラウン
Posted: 2018年6月26日 18:00 自動車

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ここ数世代のクラウンは「若返り」を非常に重視している。

クラウンが初めて若返りを明確に意識したのは180系、つまりゼロクラウンの頃だったけれども、この頃はまだ「昭和の価値観」でクラウンを選ぶ人間も多かった。

故に若返りと言いつつも良く言えば伝統を重視した───悪く言えば優柔不断な若返り策に終始していたけれども、あれから15年経って新型ではいよいよ従来の「演歌調」を理解できる人間が少数派となったのか、若返りは若返りでも今現在の若いユーザーでセダンを理解してくれる層───つまり輸入車を好むユーザー層にターゲットを定めてきたように思う。

思えば、170系の当時でユーザーの平均年齢が60代にも達してた折、180系の投入で特にアスリートはユーザーの平均年齢が40代まで下がったそうだけれども、それ以降その購買層の平均年齢を維持できたという話は聞いていないので、当時のユーザーがそのまま残っていれば、ここに来て再びユーザーの平均年齢が60代に近づいている頃合いでもある。

少なくとも重厚なセダンデザインをいつの時代も貫いてきたクラウンが、軽快感などはあるけれども高級車らしくないということで避けられがちな6ライトデザインを取り入れてきた辺り、ある意味ではゼロクラウン以来の本気度かもしれない。
(最も、輸入車に阿るあまりディテールが(一世代前の)BMW+アウディなのは如何なものかとも思うが。)

実際、車はセダンという考え方はすでに過去のものであり、かつてクラウンが担っていたポジションを現在はアルファードが担いつつある以上、今セダンというものを真剣に考えている人間というのはむしろ輸入車ユーザーになるわけで、そのハートをキャッチするためには「モダン過ぎて大失敗した」クジラクラウン以来の挑戦が必要という判断なのだろう。

この辺りの意識の強さを物語る要素に、先代では後期のアスリートのみの設定だったジャパンカラーセレクションパッケージが、ほぼ全グレードに拡大の上、いきなり設定されているのですよね。

まあ、色数は減ってますし、先代程高価な値付けもされていないので、単なる特別塗装色っぽくもなってますけど。

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先代の特徴の一つだった、「張りといなし」のサスペンションは案の定やめたらしい。

そもそも、あれはサスアーム本来の仕事を半分放棄するような思想だし、他に広がらなかった点を見ても明らかに何か苦し紛れにひねり出した発想って感じがありありでしたが。

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ただ、ひとつ気になるのがグレード体系の大幅な刷新を行っているところで、基本的な構成は従来のロイヤルとアスリートのような2本立てであるところは変わっていないのだけれども、そのグレード名を捨てたのである。

これは20年前、セドグロがブロアムとグランツーリスモの名前を捨てたときの状況と同じである。

この「グレード名」というものもその車に対する訴求力の一つであることも多く、殊にセドグロのグランツーリスモという存在に憧れた若者がかつて多かったように、クラウンならアスリートというのは、まさにこの手の高級車に興味を持ってくれる若年層への錦の御旗に等しいブランドを構築していると思うのだけれども、捨てちゃうんですか?

***
トヨタはハイデッキデザイン止めたほうがいいんじゃないかなぁ。

いやだってスタイリングとして昇華できてませんし。

ハイデッキデザインは空力とトランク容量に有利だそうですけれども、基本的なセダンのスタイリングの文法からすれば奇異に捉える人も多いのでその違和感を抑えたいんでしょうが、そのせいかCピラー~リヤフェンダー周りの処理がクソ重いですよね。最近のトヨタ。

この手のデザインを始めた90年代初頭・・・つまり140アリストや190コロナ辺りは敢えてハイデッキをスタイリング上の特徴として処理されていましたからむしろカッコよかったんですが、最近はハイデッキなのにハイデッキを無理矢理隠そうとしてるから、破綻してるんです。

せっかく軽快感のある6ライトデザインを採用しても、このリヤセクションの処理の悪さがそれを台無しにしてる。

逆に伝統的なスタイリングを重視して水平基調の尻下がりとしたセンチュリーがあそこまで分厚いデザインなのに重々しさが無いのは、やはり無理矢理なデザインをしていないってところにあると思いますから。

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