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小さな高級車
Posted: 2017年10月16日 23:23 自動車コラム

【なぜ日本には根付かないのか】小さな高級車列伝10選
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171016-00010000-bestcar-ind

この十選に挙がった車種が

■ダイハツ・シャルマン
■ニッサン・ラングレー
■ニッサン・ローレルスピリット
■マツダ・ペルソナ
■ホンダ・コンチェルト
■ニッサン・プレセア
■ユーノス・500
■トヨタ・プログレ
■トヨタ・ブレイド
■トヨタ・iQ

・・・という風になかなか香ばしい面々が揃っているわけで、この中で本気で高級車としての価値観を考えた車って、たぶんプログレくらいじゃないですかね。

iQなんてAセグとして考えると贅沢に作ってあったけど、高級車としては微塵も考えられてなかったと思うなw

ローレルスピリットも上昇志向溢れる80年代にそういうダウンサイジング志向をいち早く意識した車として話題に挙がる事は多いですけれども、本当にローレルやセドグロ辺りをサイズ的に持て余すユーザーの受け皿になれる車だったか?と言われると、9割方「否」って返ってきますけども。

実際のところ、今振り返ってみるとバブルの頃の車なんていうのは「ものすごく作りが良かった」的な振り返り方をされることが多く、またその頃までの車っていうのは結構市場性が謎な車もよく出ていたので、その時期のそういう車をとっ捕まえてきて「今の車には見られない挑戦的な車」って言うのは易しなんですけれども、少なくとも自分が物心付いた90年代・・・つまり今現在バブルの頃に出てそういう「上質で」「個性に溢れる」と評されている車たち、どういう評価を受けていたかと言えば大方「クソ」って撫で斬りにされていたんですけれども。

それはこの記事も意図しているような「当時はその車の価値が分かっていなかった」なんていう車好きの郷愁めいたものではなく、要するにそういう車って大概アウトサイダーなので、メインストリームに居る車と比べると、挑戦的なのは評価できてもそこくらいしか評価するポイントがなく、本当にキチッと作られてる車と比べればやっぱり造りも悪くて中途半端だったのが多いんですよねえ。

ネタ扱いされがちなローレルスピリットなんかがまさにその典型的な存在ですが。

プログレ辺りの時代まで下ると、「実は3ナンバー車に乗り疲れた人が居るんじゃないか?」的な面が模索されるようにもなったので、この時期はそういうアッパークラスからのダウンサイジングや、肥大化したボディの適正化を明確に意図して作られた車がよく出てましたが、それらの車が総爆死して実際はそれほど需要が無かったというのが判明してそれっきりでしたしねえ。

結局、「小さな高級車」というロマンに溢れる言葉っていうのは、実際は最小限に最大を求める「如何にもオタクが考えるような発想」であることが、小さな高級車めいた車が根付かなかった理由だと思うのですが。
(そもそも当時はクラウンやセドグロなんかも5ナンバーだから、ダウンサイジングする意味も薄いし)

そこを無視して(忘れて?)こう持ち上げても、うーん?って感じ。

***
小さな高級車という概念自体は世界各国にあって、特にイギリスのバンデンプラ・プリンセスが有名ですが、こういうのは「下手な車には乗れない人」が居る市場だからこそ成立していた車であるので、そういう人が居ない・或いはそういう概念自体が無い市場では、基本やっぱりネタ車扱いなことが多いんですよね。

最もそういうのが必要とされていない国(市場)でも浪漫があるのかやっちゃう会社は昔から結構あって、ルノー・サンクのバカラとかは下駄以外何物でもないという概念しか無かった時代のコンパクトカーに高級装備を突っ込んだ車として当時非常に有名でしたが。

***
この十選に選ばれている車にはニッサン車が多いですけれども、実際ローレルスピリット・ラングレー・プレセアなんて、「小さな高級車」なんて志の高い車なんかじゃなく、エサの欲しい販売店対策とか二匹目のドジョウとかそういうパターンの車ですよね・・・。

というか、結局90年代までの国産メーカーは「ディーラー系列」という名の差別化が明確に為されていたわけで、トヨタならトヨタ店・トヨペット店・ビスタ店・トヨタオート店・カローラ店、そして古くはディーゼル店の間柄は実質的には完全に敵同士みたいな関係であったわけで、そういった個々のディーラー系列のための車作りなんていうのも求められていた時代だったわけです。

そういう中で今回の記事に挙げられているような珍妙な車っていうのが生まれては消えていっていたわけで、今みたいに「店の名前が違うだけ」みたいな状況とは全く違っているわけで、ある意味では全ての店にほぼ同じ車をお出しすればいい今とは車作りに対する考え方も今とかなり違っていたわけですね。

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