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初代を超える衝撃とは?
Posted: 2017年7月 6日 02:08 自動車コラム

http://blogos.com/article/232751/

これってすごく難しい課題だと思うんですよ。

現行型のLSに初めて乗った時に思ったんですけど、結局初代LS(セルシオ)っていうのは確かに恐らくは「世界で一番静かな車」と言われたくらいの静粛性とスムーズネスで衝撃を与えたわけで、そういう車の末裔ってことで期待してたんですけど(当時セルシオは一度も乗ったことがなかったし)、正直普通の車だったと。

それ以外にも色々言いたいことはありましたけれども、あれだったら(GZG50)センチュリーの方がよほどすげえ車だなと。

しかしながら、「セルシオが静かな車である」っていうのはその車を構成する要素のひとつに過ぎないわけで、実際のところっていうのは愚直なまでに高級車の理想像を追求したところにあると思うんですよね。

それが初代LSを今までにない車に見せ、比較的階級意識の薄い日米では純粋に上質な車として評価されたから売れた。

でもヨーロッパでは高級車っていうのは当然上流階級の乗り物であるから、性能とかそういうもの以上に格式がものを言う。

だからレクサスはすごい「性能」の車だ、とは認知されても、仮に同じ「性能」のレクサスとベンツ(或いは任意の高級ブランド車)を並べられたら、アッチではほぼ十中八九ベンツを取るみたいな。

となると、レクサスはブランド立ち上げの頃は勿論、今からでも恐らく高級ブランドとして真に認められるのにもあと20~30年は掛かる。

そして20~30年後・・・つまりレクサス立ち上げから50年ほど経てば、流石に高級ブランドとしても認知されるでしょうけれども、それでも序列から言えばイギリス・イタリア系を始めとする古参高級ブランドは勿論の事、ベンツ・BMW辺りよりも格下か良くてイコール程度っていうのはたぶん変わらんと思うんです。

結局、次のLSっていうのはその辺りから逃避があると思うんですね。

最早静かでスムーズで人間に傅くようなだけの高級車っていうのは、周囲のレベルが上がりすぎちゃったからそれだけでは見向きもされない。
しかしLS「程度」の車格では無限にコストを投入することもできない。

ならばどうするか。

これはポルシェがパナメーラを出した時に正統派の高級セダンに行かずにクーペとのクロスオーバーっぽい車に仕立てたのと同じで、ニッチを攻めたわけです。

ポルシェは高級スポーツカーとしてはド定番でも、高級セダンとしてはまるで実績がありませんけれども、カイエン発売以降のポルシェは主にそういう階級意識の薄いパワーエリート層に人気が高いですし、「本業」はスポーツカーを売る会社ですから、戦略としては実はリスクが意外と低いんですよね。

しかし、レクサスがこういう基幹モデルでニッチを取るっていうのは、劇薬を放り込むようなものであります。

そういう意味では次期LSが「初代以来の衝撃を」っていうのはすごく難しいと思うんですよ。

少なくとも、現状でも「LSが変な車になっちゃった!」っていう方向の衝撃は与えられると思うんですけど(笑)、そもそも将来の自動運転車に繋がるハイテクだとかは最終的にはこういう車が持ち合わせる嗜好性の部分を事実上殺しますし、最終的にはライバルもそれに追いついてきますから、レクサス=日本=ハイテクって方向で「らしさ」を表現するのって、実は結構危ない橋なんですね。

そういう意味では最早LSは定番商品と割り切って、もう一段上のカテゴリーにレクサスなりの流儀で殴り込むのが最善だと思うのですね。

ジャガーやベンツの次はロールスロイスやマイバッハという風に。

恐らくそういう車を出した場合、欧州では最初は眉をひそめられるでしょうけれども、それ以外では大絶賛されると思いますし、将来的には欧州でのステップアップの橋頭堡を築くことにも繋がると思うんですよね。

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