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悪夢の「マツダ地獄」を止めた第6世代戦略
Posted: 2017年3月20日 15:18 自動車コラム

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1703/20/news007.html

スカイプランで一気に下取り価格の下支えを始めたことは以前から何度も触れているが、実際のところそれがあったからマツダ地獄が終焉したのは確かなのだが、そもそもこの下支え計画を立案・実行に移した人間が凄いのだ。

これは素直によくこんな考え通したなぁと思う。

何故ならば、こういう考え自体は自動車に携わる人間なら誰でも容易に思いつく。
有象無象の認定中古車制度というのは、その考えの一部を控えめに実行に移したものだ。

しかし、こういうのはマツダほど徹底的にやるのが大変なのだ。

まず最初の「万遍なく高い査定」を出すための元手を出すのに躊躇するのが普通なので、結局は元からブランドバリューの高いメーカーが己の価値を武器に押し込んでくるのが常道、そのほかはこういう優待プランは一部の人気車のみに限定されるとか、ちょっと保証とかが充実している程度で形骸化しているパターンが非常に多いし、こういうのをブランドバリューの向上まで見据えて最初からやり通すっていうのは、よほど自信があるか、死ぬ覚悟が無ければ出来ないことなのだ。

こういうののコントロールが激しくヘタクソなのが皆さん御存知の通り日産で、元々中古車市場のコントロールがザルで中古に高値を付けられず、確か現行フーガが出た時にようやく認定中古車制度を立ち上げたものの、どうにもユーザーとしての利点が見いだせず、果たして効果が上がっているのか、そもそもそんなことを始めているのを皆さん覚えているかも怪しい状態で、これはまさに典型的な失敗例のひとつである。

マツダの場合、2012年以前というのはまさにこういうことをやれば間違いなく死ぬような状態であったわけなので、スタート地点は紛れもないゼロ、如何に新型車が良くても普通はできないことだ。

***
しかし、この計画の狡猾なところっていうのは、単に下取り車の買い支えをしますってだけなら、対象になる範囲が不明瞭化したり、転売みたいのを目論む人間が続出して崩壊する可能性も高い。

ニッサンがフーガの時にハマったのがこの罠で、ニッサンは旧型車の買い替えと良質中古の収集を促進するために旧型の下取りに色を付けようとしたのだが、結局その辺りでユーザーを上手く誘導できずに失敗した形になった。

しかしながら、今回のコレは基本は残価設定ローンを中心に事を進めるという形を取ることで初期の支出は最小限に抑えた上でユーザーの抜け駆けも防止している上、保証型残価設定ローンは据置額=将来的な査定額の実質的な提示でもあるわけで、見せ玉効果も抜群───ついでにクレジットプランも基本はマツダ関連の会社が取り扱うからそこからも利益が出る。

本当に考えれば考えるほどこれを考えた人って、営業センスすごいよ。

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