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【試乗】フォルクスワーゲン・ゴルフトゥーラン TSIハイライン
Posted: 2016年5月 1日 21:16 インプレッション

ゴルフのミニバン。

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ヨーロピアンで4独サスなミニバンはどんなもんかいな、という感じで、いわゆる先日のノアのカウンター的な存在としてちょっと興味が湧いたので。

本当はちょうどオイル交換をしていたので、ミドルクラスミニバンとしては珍しく4独のビアンテを見ようかと思ったけど、流石にこの時期になるともう試乗車も無いようなので、VW。

ハイラインの試乗車ということで、(何故かゴルフシリーズにあってパサートには無い)DCCが付いてることを期待して見に行ってみたけど付いてなかった。

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流石にベース車より300kgくらい車重が重いせいか、MQBプラットフォームの世代とはいえ、シャーシ・ドライブトレーンはゴルフで言うところのハイライン仕様(1.4リッター・IRS)一本に絞られている。

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ごく一般的な乗用車である普通のゴルフと比べれば、当然のようにミニバンらしいアップライトポジションのドラポジ、そしてスペースユーティリティに改められている。

とはいえ、ゴルフベースであるが故にCセグメント、つまり日本で言えばウィッシュとかストリーム辺りの車格となり、当然寸法的には長さがミニバンとしてはやや足りず、その点については基本的に国産車同様割り切られている。

つまりパッセンジャーカーとしては「5+2」くらいの塩梅で、7人乗車は半ばエマージェンシーに近く、サードシートの作りも簡素なもので、どちらかと言えばカーゴスペースに影響を及ぼさないような配慮の方が大きいのはこのクラスのミニバンとしては致し方ないところだろうか。

空間設計もそれに準じる感じで、違和感を感じるほど窓が広く感じたりとかも無く、ミニバンというよりは単に背の高い乗用車と言ってしまえばその通りとも言える。

ついでに、一見3人がマトモに座れるように見えるセカンドシートも、真ん中は国産の3人掛けみたいなあからさまに「とりあえず法規上定員にカウントしてます」的なものではなく、普通に座れるものの、それでもちょっと狭かったりクッションが悪かったりと手抜き。

でも荷室は何気にヴァリアントより(長さも)広いらしい。

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ドライブフィールは基本的におっとり。

コストの制約からか、見てくれから分かりやすい方向に走ったが故に車としての深みを失ったゴルフVIIと比べれば、高重心・大重量かつ純粋なパッセンジャーカー化の副産物的に全体的に様々なセッティングが安楽方面に改められているが、これが車を素直に走らせる方向に作用しており、結果的にゴルフVI時代の懐の深い感じが戻ってきている。

それでいてミニバンとしてはそれほど背が高い車ではないにせよ、重心もそれほど上がった感じもしないので、どういう場面でもどう転んでも重心の高さだけは如何ともし難い国産ミニバンよりも全体の身のこなしは遥かに良い。

標準車でこの乗り味ならDCCのコンフォートモードを試してみたいんじゃが・・・。

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ただ、やっぱり現行世代になってからのTSIエンジン、下のトルクというか、過給のラグが大きくなってね?
或いは、ダイレクト感重視でDCTの半クラッチ領域を従来より狭くしているのか。

乾式のDCTという、機構的にはマニュアルミッションそのもののミッションを使うこともあるのでしょうが、特に発進〜低速走行時は重い車体にも関わらずトルクが無い+ミッションのトルク増幅効果も無いまま走らされるので、非常にもっさりしている。

カタログスペックは立派なものだし、当然のように過給が掛かる領域に差し掛かれば全くを以って普通に走るのだが、日本的なシティモードでの走行はこの車では非常に辛い。

この辺りがもう少ししっかりリニアに過給が掛かってくれたり、或いはトルコンでも使えば、よりこの高効率エンジンの旨味が活かせると思うのだけれども。

こういうのは軽量な車ではギリギリそういう欠点が軽さで覆い隠せても、ごまかしが利きづらい車では理想ばかりが先行していて現実とか実利が追いついていない感じがする。

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そういうわけで、まあ5人が快適に移動するための車としては非常に良く出来ている。

確かに走りが忘れられない(?)ミニバンとしての需要もカバーできそう。

けれどもこれやっぱり良くも悪くもドイツの車だよね。

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