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【試乗】フォルクスワーゲン・パサート TSIハイライン
Posted: 2015年7月 5日 21:13 インプレッション

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新型が出た、という割りには、未だにホームページの方は旧型の方が大々的に載っていて、新型の扱いがイマイチ悪いのがとても気になる。
(実際、詳細な情報はマジで未だに載ってない)

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パサートというと、VW提携時代のニッサンがライセンス生産してたサンタナの後継として一時期扱っていたこともある車だったりと、昔から微妙に日本とも縁のある車ではあるのだが、正直このクラスの輸入セダンって高価なイメージが強い上、それがフォルクスワーゲンともなるとイメージ的には割高感の頂点に位置する(爆)ので、当初は全くを以って興味がわかなかったのだけれども、価格表を見てみるとアラ不思議、パサートは国産のこのクラスと大して変わりない価格帯であるのみならず、旧型より安くなっている。

これが500万くらいだったら高っけえなぁで終了なのだが、ハイラインですら420万前後くらいからとなると、正直レクサスは勿論、アテンザ・カムリ・アコード・SAI辺りの明確に飛び道具を持っている車種と完全に同じ価格帯となる。

ならば現行の国産D(ですよね?)セグメント乗りとしては、百聞は一見にしかず・・・っていうかホームページにマトモな情報が無いんだから、どちらにせよ今の段階では何か知りたければ実物を見に行く以外に手段はない。

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・・・でも、結局こういう「ザ・普通」を絵に描いたような車を評せよというのが一番困る(w

この車と並べてしまえば日本車の方が個性的に見えてしまう程のコンサバなスタイリング、乗ったら乗ったでごく普通にいい車だね以上の感想を捻り出すのに苦労するレベルの無個性さ。

ある意味、超が付くほど日本人好みな感じはするけど、日本車ですらこういうクルマ作りはトヨタ以外には許されないんじゃないかと思うくらいの「教科書通り」振り。

ただ、その中では確かに見た目の質感はすごくいい。

圧倒的な高品質感という意味では、これより一世代前のVWの方が(車好き的には)分かりやすかったけど、ゴルフ7に端を発する現行世代のモデルは見てくれの品質感がすごく分かりやすく良いから、単純なアピール度は非常に明確になっているけど、プロダクト全体としても見た目の良さに非常にコスト配分が偏っている、日本車的な造りという感じがすごくする。

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ただ、ゴルフと比べれば全方位に於いて「オヤジセダン」的な安楽さに振られている。

ゴルフの場合、車の基本的な方向性はアジリティ重視の軽快感の強いドライブフィールでありながら、それ以上に高級車の如く異様に軽い操作系のバランスの悪さがとても気になる車だったけれども、パサートの場合はハンドルとかが異様に軽いのは一緒でも、乗り味も相応にオヤジ臭くなってるから釣り合いが取れている(笑

でも、やっぱり足回りの動き方なんかは、サスペンションを動かしボディは動かさず的だった前世代のVWと比べれば、細かい動きはボヨンとゴムでいなしてしまう、車の動きに曖昧な感じが増しているのはゴルフと一緒で、確かに車が大きい分だけ快適なんだけどドイツ車に乗ってるって有り難みは薄いよねって感じで、この辺りはトヨタ車、それもカムリ辺りに乗っているような感じでもあった。

それでも、足が動き出してしまえばソフトではあるけれどもリバウンド側のダンピングがしっかり効いているところとか、速度が増していった時のスタビリティの良さなんかは、この辺りはアウトバーンのある国の面目躍如とも思ったので、基本的には速いペースで遠乗りするための車なんだろう。

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ドライブトレーンは1.4TSI+7速DSG。

相変わらず変速してもCVTのように全くシフトショックも駆動の切れも無いDSGの洗練性には驚くばかりだけど、車格から考えれば動力性能そのものは可も無し不可も無し。

「ターボ」パワーが有り余っているわけでもなく、トランスミッションでアンダーパワーを覆い隠しているわけでもなく、全くを持って普通である。

しかしながら、この図体でリッター20km走るという経済性の方に驚く。

ゴルフとかだとあんまりインパクト無いけれども(っていうかターボ付いてる分燃費悪くなってんじゃないの?的な)、このクラスでそれが「実用範囲」に入ってくると、なかなかのものがある。

でもTSIだからスーパーチャージャーも付いてるのかと思ったらターボだけなんだって。

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装備なんかも基本的にコンサバ方向で、必要な物は全部あるけれども、例えばゴルフハイラインのDCCみたいな飛び道具系装備はこちらはハイラインでも「ありませんね」とのこと。

あれ結構乗り味変わって面白いのと、柔らかくすると前世代モデル的なしなやかさも出て良かったんだけど。

ただ流石にゴルフ7では何故か最初期には設定されずに大ブーイングを食らった純正ナビやスマートキーのような装備はキッチリある。

VWの純正ナビ・Discover Proは純正ナビとしては最上の存在だと思うので、これは本当に欲しい。

でも海外プレス記事なんかを読むと、更にこれらのナビとかとも連動したりできる液晶メーター+HUDなんかがあったりするみたいなので、やっぱりまた1年くらい待ったらこれ追加されるんじゃないの的な、マーケティングのあざとさも感じる。

だから安いのかなぁと思いつつも、ゴルフと比べれば如何にもラグジュアリー方向に振られたシートなんかは、穏やかな乗り味とクルーザー的な性格にぴったりマッチしていて個人的には好み。

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気になったところ。

スタイリングとしては、最近のこの手の車の流行りでボンネットを伸ばしてFF車だけどFR車的なスタイリングにした・・・という割には、右の足元の余裕がなく、アクセルペダルが左に寄ってるだけでなく、昔の軽自動車みたいにホイールハウスかなんかの張り出しに足が引っかかって、ペダルの位置を考慮しないとアクセルがマトモに踏めない車である。

輸入車でも流石に近年は右ハンドル化を真剣に考慮しない車は(少なくともこういう量販車では)無くなって久しいと思っていたのだけれども、まだそうではないのだろうか。

まあ、アクセルを無駄に踏み込めないという意味ではとってもエコな車ですね!(おめめきらきら

あと、ミラーというミラーがどれも普通の車と比べて7〜8割くらいのサイズしかなくて、非常に視認性が悪い。

そういう意味で、非常に運転のしづらい車だとも思うのだけれども、どうしてこうなった?

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何はともあれ、国産のDセグ(?)セダンもなんだかんだで350〜400程度は出さないとまともなのは買えないという意味では、実際新型パサートって結構な国産車キラーになりそうだけれども、カタログ見てて気付いたんだ。

この車ナビとLEDライトはオプションなんだって。

「これ、ナビとLED付けたらコンフォートライン(お代360万)でも400超えね?」

「そこは勉強させて頂いて・・・」

だそうなので、実際には結構安くなるみたい。

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でも、未だに扱いの大きい旧型の在庫車を超値引きで買うという魅力もまた捨てがたい。

残ってるのか知らないけど。

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