- 2011年12月 3日 19:15
- インプレッション
新型インプレッサとBRZの間に挟まれてどうなることやらのWRX STI。
せっかくなので見てきた。
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一言で言えば非常に上品な車だった。
カタログに書いてあるスペックやフレーズは戦闘的であるけれども、乗ってみるとアラビックリ!
アイドリングがこういう車の割には異様に静かな時点で「ん?!」と思ったんだけど、そういう第一印象そのまんまの車でした。
スムーズにブーストが掛かって低回転からトルクフルでかつ回転も滑らかに上がってゆくボクサーエンジン、締まっているけれども節度を失わない足回り、気難しさも何もないクラッチワーク。
静粛性もハイレベルで、「如何にも」な雰囲気は基本的に抑えられている。
乗り心地の仕上げは実に洗練されたもので、スカイラインやフーガタイプSなんかのラグジュアリースポーツモデルとも真っ向勝負できるレベルじゃないかな。コレ。
また、この車は標準の鋳造ホイールだったので、オプションのBBSを選べばもっと良くなるに違いない。
もっとゴッツイ乗り味を想像していたのに、良い意味で裏切られた。
この車は国産を代表するスーパースポーツであると同時に、究極のグランツーリスモ。
より乗用っぽいMSアクセラや、より高価なZとかの方が、この辺りの煮詰めが甘い。
個人的には、Rとかランエボとか、こういうタイプの車に敢えてMIのパイロットスポーツとか、PIのP-ZEROロッソ辺りを履かせて、ハイウェイクルーザーにしてみたらまたそれは面白いんじゃないかなぁと思ってるんだけど、まさにそんな期待に応えてくれそうな車。
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特にボクサーエンジンのスムーズさは実に印象深い。
MSアクセラの2.3リッターターボやジュークの1.6リッターターボは「如何にも」なブーストが掛かり始めるポイントが存在するけれども、この車はそういうのがない。まるで大排気量NAエンジン。
上記2台のターボは何れも当代最新のターボエンジンで、しかも精密な燃焼制御で高圧縮比による非過給領域でのレスポンスも確保されているような、スペック上はイマドキのターボエンジンであるのに、そんな「如何にもターボ」っていう特性が残っているものだから、「やっぱりいくら技術は進歩してもターボはターボ」って思ってたけど、コイツは凄い。
単純なスムーズネスで言えば、大型のタービンにハイブースト掛けてパワーを搾り出すタイプのコッチの方がよほど自然に回るんだから。
まあ、ターボであることには変わりないので、流石に1500回転を下回るところではトルクは細めで、ここから加速となるとやや苦しいところを見せる面もあるけれども、2000も回ってれば逆にどこからでも加速し出すし、ギア比的にも常用域は2000回転から上になる(6速60km/hで1500回転くらいなので、それほどギア自体は高くない)ので、やっぱりフレキシビリティは素晴らしく高い。
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足回りは躾は良いと言ってもやはり硬いことには変わりなく、というか、やっぱり硬いアシがボディに与える影響というのはかなりのもののようで、最新の、しかもSTIほどいろんな所に補強が入っていそうな車ですら、時折「ギシッ」とか言うんだよ。道路のギャップ踏むと。
基本的には音だけなんだけど。
Zやスカイラインでもそういうのがあったけど、僕はボディ剛性とかの話には鈍感だから、よほどのことがない限り「ボディが捻れてる・各部が別々に動いてる」的フィーリングを感じ取ることはない(唯一、ソレを感じたのはフタケタ万kmを軽く走破したピラーレスHTの車くらいかな・・・アレは本気で「ボディが捩れる」ってこういう感覚なんだってくらい、なんかすごい違和感を感じた)んだけど、こういうのっていくら剛性を上げてもどうにもならないのね。
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でも結局速い車というのは本来この車のようにドライバビリティに溢れた車であるべきで、速く走らないとマトモに走らないとか、やたらめったら扱いにくいとかそういう車は、レースなど特定のシチュエーションのみに特化して切り捨てざる得ない要素があるのならまだしも、自動車としては失格なんだよね。
まあZなんかは速さ以外にも「如何にもスポーツカー然とした何か」があった方がより喜ばれるだろうから、妙にうるさいノーマルマフラーとかも「演出」で許されるんだろうけど、この車乗っちゃうとマツダスピードアクセラなんかは単に仕上げ不足なだけだね。ホント。
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でも今回STIに乗ってちょっと焦ったのが、この車ペダル配置がやたら右に寄ってるのな。
アクセルとブレーキは普通なんだけど、クラッチ。これがすごい右(笑
最初、クラッチ踏もうとしたら左足が空を切ったくらい(笑
こんな右にクラッチペダルがある車は初めて乗ったような。
ヒールトゥの操作性を考慮してアクセル・ブレーキの位置関係を調整する車は数あれど、このSTIの配置は一体???
明らかにペダル1本分は左足のスペースが空いているので、まさか国によってはこの車はMT車だとペダルが4本生えるんだろうか(笑
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ああでもデザインだけはダメだ。
でかいウイングがーとかじゃなくて、ボディそのもののシルエットが。
っていうか、今回乗ったのはセダンの方だけど、ベースのインプレッサアネシス・・・この車の場合、ハッチバックっていっても生い立ち的にステーションワゴンみたいなデザインだから、とにかくハッチの屋根切って無理やりセダン作りました的シルエットなのはねぇ・・・。
近年であそこまで無理矢理なデザインのセダンってそうはないでしょ。
トヨタですら、ヴィッツにトランク付けただけみたいなデザインだったプラッツの評判が散々だったから、ベルタはかなりマトモなデザインで出したのに。
実用性を含めても、5ドアのほうがいいような気がするけど、さて。
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ああそうそう。
新型インプが出て、これからBRZも出るものだから、当然この車もこの先長くないものと思って、これが乗り納めと思って見に行ったんだけれども、普通にこの車、併売するのね(笑
名前からいつの間にか「インプレッサ」が取れてたのは、その布石だったんだろうか。
なぁんだ。
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