- 2009年6月16日 11:07
- 自由研究
最近、この珍品が存在することが知れ渡ってきたようであるが(笑)、コイツをアクティブサスに付けるとどうなるか。これを再度おさらいしてみようと思う。
☆このバネを付ける意味
コイツを付けて車高が下がる領域というのは、基本的に「エンジン停止時」のみである。
この「油圧アクティブサスペンション」という機構は、その名の通り油圧と電子制御によって車体をコントロールしているものであり、一見意味ありげにアクチュエータ(ダンパーのように見えるもの)に付いているバネは、単なる補助スプリングであって、アクティブサスの制御にはほとんど関わっていない。
そのため、エンジン稼働中の車高については常に車高センサーとGセンサーが規定する車高に誘導されるわけであり、この場合の車高はノーマルだろうがZOOM製バネだろうが一見して分かる変化は無い。
(CONSULTで動作油圧まで監視すれば変化はあるだろうけど)
よって、エンジン稼働中の車高をコントロールするにはどのみちエアサスコントローラか車高センサーの調整は必須である。
というかバネをワザワザ交換しなくても、スイッチひとつで車高が簡単に変わるんだから(サスコンでも純正のハイトスイッチでも)、その辺りは察してくれw
☆車高が下がる原理
では何故エンジン停止時には車高が下がるのか?というと、このバネも「動作油圧低減のため」に装着されているものであるので、上記の通り基本的に油圧が一定に保たれるエンジン停止時には、当然バネによる「動作補助」の度合いが変わるワケなので、バネのスペック分だけ車高が変化する。
(これは「バネのヘタリによる駐車時の車高低下&動作油圧の上昇」というトラブルシューティングが公式の整備マニュアルにも記載されている)
また、バネレート等に変化があれば、その分だけの乗り味の微妙な変化は起こる可能性はある。
結局、この辺りは普通のサスペンションと一緒なワケであるが、あくまで効果の範囲が「エンジン停止時」に限定されるというところが違うのである。
また、逆を言えば補助スプリング自体はほとんど車体を支える力は無いので、仮に油圧がゼロになれば車高は常にベタベタである。
ちなみに構造的に言えば本来この補助スプリングというのは十分な動作油圧を確保できる構造にすれば不要なワケで、実際トヨタの30系ソアラに設定されているアクティブサスにはニッサンのような補助スプリングは無く、純粋に油圧のみで全てを支えている。
☆この製品の問題点
ずばり、「製品の装着」である。
アクティブサスペンション、当然ながら油圧の配管が各輪のアクチュエータに伸びているワケであるけど、バネを交換するならばアクチュエータユニットと同時にこの油圧配管も一時取り外さねばならない。
当然ながら、油圧配管を外してしまえば
(1)アクティブサスフルードの流失
(2)再取り付け時のエア抜き
(3)作業中の油圧系統内への埃の混入
といった問題が起こるわけである。
まあ、(1)に関してはある意味では継ぎ足せば問題無いとも言えるが、まあバネサス化の作業をしている人間の作業手順を見てると、圧抜きもせず直接配管等に手を付ける人間があまりにも多すぎるので、配管を外した際に大量に流失することは目に見えている(w
(2)は非常に厄介で、CONSULTによる作業補助が要る。
エア抜き動作自体は最低油圧~最高油圧までの油圧変化を連続的に繰り返すだけであるけど、この動作パターンが非常に特殊であるので、CONSULTでメンテナンスモードを呼び出さなければいけないものである。
エア抜きを怠れば、異音発生のみで済めば万々歳、最悪動作不良や故障の原因となる。
(3)、これは油圧で動作する機械というのは、押し並べて非常に高精度な部品の集合体であり、アクティブサスペンションも例外ではない。
同じ油圧で動く機械であるオートマチックミッションが、たった1ヶ所の油圧ラインの詰まりで故障してしまうように、アクティブサスも用でもないような埃がこのような故障の原因となる。
特に、アクティブサスは高圧の油圧を高精度に扱う機器であるので、その影響は極めて大きい。
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- ZOOM製アクティブサス用ダウンサスについて from Driver's High


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