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アクティブサスのけんきう

  • Posted by: とみ~☆かいら
  • 2008年9月11日 02:43
  • 自由研究

色々巡っていたところ、アクティブサスのメンテナンスについて一定の仮説を立てることができた。

曰く、とりあえずアクティブサスフルードは通常でも定期交換対象(メーカー指定サイクル:10万km)であるけど、それ以外のアクティブサス関連の部品に関しては原則不具合以外での交換は指定されていない。

だけど、シトロエンや一昔前のロールスロイスの油圧サス(最も、ロールスなどのハイドロシステムはシトロエンからパテントを買って使っているもの=中身は恐らくほぼシトロエンのソレと同じ)では、スフェア(スフィア)と呼ばれるアキュムレーター(蓄圧器)の定期交換は良く知られたメンテナンスのひとつであり、またアキュムレーターの内圧低下が乗り味の悪化要因でもあるようなので、有力な考え方のひとつではないかと思う。

(参考:アキュムレータって何?)

実際、ニッサンの油圧アクティブサスにおいても大小のアキュムレーターはいくつもシステム内に組み込まれているワケであって、このアキュムレーターを定期交換できれば、もしかすればアクティブサスの性能等を長く維持できる有効な手段となり得るかもしれない。

最も、シトロエン系の油圧サスでは、アキュムレーター自体がダンパーやスプリングの役割まで担っているものであるので、構造的にはニッサンとシトロエンの油圧サスでは似ているようで全く異なるシステムでもある。

では、ニッサンのアクティブサスにおいて、アキュムレーターの交換はメンテナンスとして有効な手段であるのだろうか?

ここで、ニッサンのソレにはいくつアキュムレーターがついているのか?という事をまとめてみると、資料を読む限りでは少なくとも以下の箇所などにアキュムレーターが使われている。

・ポンプアキュムレーター(油圧ポンプ付近)
・メインアキュムレーター(前後に1個ずつ)
・サブアキュムレーター(アクチュエーター毎に1個ずつ)
・リターンアキュムレーター(前後油圧制御ユニットに内蔵)

この中で少なくとも、ポンプアキュムレーターとメインアキュムレーターについては、単品でも部品が出る。

そのうちポンプアキュムレーターはポンプからの油圧の脈動を吸収するために装着されているようなので、たぶんサスの性能そのものには寄与していなさそうだし、そもそも値段がバカ高い(12万円くらいする)。
故にココはこの部品に絡んだ不具合が出ない限りは原則交換不要。

次にメインアキュムレーター。
コレは部品単品の価格はフロントが3万円弱、リヤが4万円強(2004年時点での資料)となっており、比較的アクティブサスの機構の中ではお手頃な価格設定であり(笑)、実際修理の段では比較的交換が良く指定されている部品でもある。

よって、おそらくこの部品に関しては定期交換する価値がある・・・と思うのだけど、メインアキュムレーターの役割にはシトロエンのようなダンピング効果などを期待しているフシがあまり感じられないんだよね。

構造的にはアキュムレーターから先に圧力制御ユニットがあって、そこで制御された油圧をアクチュエーターに送って・・・というのがニッサンのアクティブサスの制御の基本だし、路面からの衝撃の緩衝にしても油圧制御ユニットまでで基本的には受け止めてしまうような構造になっているようで、ここのアキュムレーターに期待されている役割はマルチバルブユニットから送られてきた油圧の蓄圧や脈動の減衰にあるようだ。

つまり、これを交換しても「何か変わった?」程度の変化しかない可能性が高い。
ただし、サスが激しく動き続けたり強いGが連続で掛かり続けるような高エネルギー領域での性能の低下や、いわゆるハネ上がりなんかはメインアキュムレーターの劣化が原因の事もあるので、そういう問題点については改善の可能性がある。

・・・ということはアクチュエーターや油圧制御ユニットに内蔵されているアキュムレーターこそ完全に乗り味の向上を目指して装着されているモノであるので、これを定期交換できればベストな選択肢であるのだけど、残念な事にこれらのアキュムレーターはそれぞれの部品と非分解の一体構造になっていて、アキュムレーター単品での請求は不可能なのである。

かといってメンテの手段が用意されているワケでもなく、これらのパーツを新品で請求するとアクチュエーターが1本8万円(・・・が4本)、油圧制御ユニットが1個20万円前後と大変お求めにくい価格になっているわけであり、メンテをしたければ相当気合を入れる必要がある。

つまり根本的にメンテナンスをする事自体が考えられていない。
(だけどシトロエンを見ても分かる通りメンテフリーでいけるような構造でもない)
それか、メンテフリーでも大丈夫という認識が開発段階であったか。

そもそも、アクティブサス自体部品交換をすると大変複雑な工程を辿ってエア抜きとかをしないとイケナイので、作業工賃も結構気合が入った額が請求されるので、仮に部品があってもメンテ目的で作業を依頼して工賃コミで総額10万円とかそういう事になりかねないところがあったり。

うーん・・・。

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